棺桶では、町へ行けない。

棺桶獣(@reader_ilex)のブログ。ツイートするにゃあ長くなるような考え事や日記みたいなものを綴る。

ブログのやり直し−2本目 「帯」と「俺」の話

「帯」と「俺」の話というか、「帯」と「俺」という、2つの漢字の話になる。

先に「帯」と書いたが…「俺」の方から。

 


漢字から何となく感じ取る感じ、というものが誰しもあるだろうけど(共感覚みたいなそんな話でなくもっと単純に)、私が「俺」という漢字から感じ取るのは「コイツなんか調子乗ってんな、ムカつくなオイ」といった苛立ちで。

別に、「俺」という一人称使ってる人と話してる時にイラつくという事は無い。それは切り離している。そもそも頭の中で「オレ」とカタカナ表記で聞こえてるような感覚というか、「俺」を使っていると認識していない。

とにかく、漢字の「俺」というのが気に食わない。なんだコイツ。「竜」をパクったみたいな、真似したみたいな形。それでカッコつけてるんですよ、この見た目からして。そうやってイキってんですよこの字。竜に憧れて。小学生かコイツ。しかも、ほぼ専用の漢字じゃないですか、生意気にも。一人称としての「俺」以外にこの漢字使うシーンあります?ないでしょ。ネットで熟語調べても俺様やら俺等くらいしかでない。なんか中国の地名で使われてたような記憶はありますけど、まず専用の字。他にもそういう専用の漢字みたいなのあるでしょうけど(生き物名だとかね)よりによってこの「俺」がそれなのはもう生意気でしょ。この記事のタイトルにしても先に「俺」を持って来たくなかったんですよ、でもコイツを先に話す訳ですよ、「帯」の話のが私にとって重要だもんでトリにしたいし、とにかく出だしいきなりくちゃっとしちゃったじゃないですか、コイツの所為で。大迷惑。3年2ヶ月の過酷な独り旅にでも飛ばしてやろうか。

 


あんな奴について長々話しても無為ですから、「帯」の話。

で、「帯」なんですけど、「帯」じゃないというか。

 


私の中だと、この「帯」という漢字は「帯」じゃない。

 


順を追って話しますと、「帯」という漢字を学校で習ったのは小学5年生の時で、まぁそれよりも先に知っていましたけども、授業で習ってプリントで問題に出てくるようになったのはそこな訳です。

で、言いたいのは、「帯」という漢字、この頃は「帯」って形じゃなかったんですよ。

上の…冠的な部分。「丗」の部分ですね。これ。これ、真ん中の縦線なんて無かったはずなんです。私が習った時には。些細な記憶違いとは思えないんですよ。漢字テストなんかでもそう書いてたんですから。

中一の時に気が付いたんです。「携帯電話」って文字列見て(これも漢字テストだったかなと)なんかおかしいなと思ったら、「帯」に縦線1本増えちゃってるって。

どーにも、世界の側がいつの間にやら書き換えられたような感覚で、ずっとその違和感がこびりついているんです。実際、「帯」と書くには少し時間がかかりました。慣れなくて。

小学生で習う程度の漢字で、それこそ「携帯電話」なんてよく見かける並びに含まれる文字を、中一までそんな勘違いし続けられるとはとても思えなくて、私は今でも、「帯」という字には本当は縦線無かったのに、誰かの都合で縦線が増えてる世界に改竄されたんじゃないかと疑っているのです。

 


帯と俺とで間を空けて書いたから口調くちゃくちゃになっちゃった。「俺」の所為でしょ。なんやコイツ。